【心不全の分類を復習!】心リハクイズpart11

心リハクイズのシリーズもpart11まで来ました。問題数は今回のエントリも入れると18問。今後もできるだけ更新頻度を上げていきたいと個人的には思っております。

PTの国試みたいなレベルの問題ならわりとするする作れるんですが、もう少しひねりの聞いたレベルの問題ってことになると、なかなか時間がかかるんですよね。

試験までもう1か月ちょっとですから、私の方も最後の追い込みでがんばって問題を作っていきたいと思います!

ではさっそく今日の問題にいってみましょう。

※私が個人的に勉強した文献、参考図書をもとに問題を作成しておりますので、可能な範囲で内容を吟味はしていますが、その正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。

第17問

心臓の構造と働きに関して、誤っているものを1つ選べ。
1.収縮期には乳頭筋が収縮し腱索が引っ張られることで、心房への血液の逆流が防止されている。
2.左心室は最大の収縮力をもつことから、もっとも筋層が厚くなっている。
3.心筋の酸素摂取量は安静時でも最大に近いため、運動時の酸素需要を満たすには血流が増加する必要がある。
4.左冠動脈は収縮期に血流が増加する。
5.心臓は胸骨および第2〜第6肋骨の背面に位置する臓器である。

解答・解説

正解:4.
1.その通り。房室弁と腱索はパラシュートのような形状と考えるとわかりやすいですね。僧帽弁や三尖弁の閉鎖不全が起こると心房に血液が逆流してしまいます。
2.その通り。
3.その通り。心筋の酸素摂取量が安静時でほぼ最大に近いということは、運動してもっと血液が必要になった際に「もうちょっと酸素取り込もうか」という戦略が(ほとんど)とれないわけです。そのままストレートに「血流量を増やす」以外に手段がないということです。ですから、血管に狭窄があると、労作時に血流を増やしたいという場面で心筋虚血になりやすいんですね。このあたりの理解は非常に重要です。
4.収縮期に左室の心筋が収縮すると、左冠動脈が圧迫されることで血流が低下するため、左冠動脈は収縮期に血流が減少し、拡張期に血流が増加します。よって誤り。
5.その通り。

第18問

心不全に関して誤っているものを2つ選べ。

1.Killip分類は心不全の重症度を心係数、肺動脈楔入圧に基づいて分類したものである。

2.Nohlia分類のprofileC、Bではうっ血所見が認められる。

3.重症心不全に対する治療として、遠赤外線サウナ装置を用いた和温療法がある。

4.β遮断薬の投与は心筋のリモデリングを抑制し心不全の進行を防止する。

5.平地歩行など普通以下の身体活動で疲労感、呼吸困難感が出現する場合、NYHAⅡ度に分類される。

解答・解説

正解:1.5.

1.これはForrester分類の説明。Killip分類は肺野のうっ血所見によって心不全の重症度を4群に分類したもの。よって誤り。

2.その通り。Cは末梢循環不全所見もあるためもっとも重症度が高くなります。

3.その通り。よく学会でも発表されていますね。

4.その通り。ACE阻害薬、ARB、抗アルドステロン薬も同様の目的で使用されます。

5.この文章はNYHAⅢ度の説明ですね。階段、坂道、ジョギングなど普通の身体活動で疲労感など症状が出るのがNYHAⅡ度。よって誤り。

まとめ

第17問は心臓の解剖・生理に関する出題でした。手広くいろいろな分野を勉強しているとこういう超基本!というところが意外とあやふやになっていることありますよね。

私もあっちを覚えるとこっちを忘れる、みたいな感じで、だんだん自己嫌悪になっていった記憶があります(笑)。

心臓の基本的な解剖・生理は改めてしっかり復習しておきましょう。心臓リハビリテーション必携でも一番初めのあたりですね。

特に心筋の酸素摂取量や冠循環の部分はそのまま疾患の理解につながってくるところですから、何らかの形で出題される確率が高いと思われます。

第18問は心不全に関する問題でした。重症度分類に関して触れたのはこの問題が初めてだった気がします。

意外といちばんよく使ってるはずのNYHA分類が曖昧になってる!みたいなことが(私の場合)よくありましたので、改めて確認しておきましょう。

実際に急性心不全の患者さんに臨床で関わっている方は、「この人はNohria分類でいうと何になるだろう?」というような目線でカルテの情報をとるようにしていくと、重症度分類が自然に頭に入ってくるようになります。

実戦で鍛えていくのが一番効果的ですので、急性期病院で働いているセラピストの皆さんはそのメリットをどんどん活かしていくようにしましょうね。

ということで、part11はこれで終了です。

去年のこの時期、私は頭の中がいっぱいいっぱいで、もうこれ以上何も覚えらんないな・・・と思っていました。

でも大丈夫です、詰めればまだ入ります(笑)。「詰めれば入る。」これを合言葉に、あと1か月、なんとか乗り切りましょう!

過去のエントリーもまだ未読のものがある方は確認してみてくださいね。

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