心臓リハビリテーション指導士に少しでも興味がある人へ。

心臓リハビリに関わる医療関係者の多くがとっている心臓リハビリテーション指導士という資格があります。私も2017年に取得しました。

今回は心リハ指導士という資格の概要についてのお話しです。

心臓リハビリテーション指導士をとるメリットは?

心リハ学会のサイトによると、今年2月時点で全国に指導士は4732人います。毎年合格者の約6割がPTですから、ざっくり計算すると全国に2800人くらいの心リハ指導士をもっているPTがいることになります。

PT全体で約10万人いますから、PTが35人いるとその中に1人心リハ指導士がいる計算になります。

・・・まあまあレアですよね?こういう資格としては(笑)

あんまり誰でもとれる資格だととる意味がそもそも微妙ですし。

少なくともこの資格を持っていると普通の急性期病院などで働く場合、自分の専門性をアピールするわかりやすい材料にはなります。

あと、転職する場合などもPTという国家資格だけではやっぱりどんな人かわかりませんから、客観的に「この人はこういうことに詳しいんだな。たくさん勉強してきたんだな。」ということを証明してくれるツールとしてこの資格は機能するのではないでしょうか。

心リハ指導士の試験を受けるには・・・?

当たり前のことですが資格を取るためには認定試験を受けないといけません。

心リハ指導士の受験資格は下記のようになっています。

「心臓リハビリ指導士資格認定試験を受験する者は、

  1. 本委員会主催の講習会を当該年度に受講していること
  2. 医師、看護師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師、臨床工学技師、
    臨床心理士、作業療法士、あるいは健康運動指導士のいずれかの資格を有していること
  3. 申請時に本学会会員であり、申請時の直近2年以上継続して会員歴があること。
  4. 心臓リハビリ指導の実地経験が1年以上あること、または心臓リハビリ研修制度により受験資格認定証の交付を受けていること。」
    ※日本心臓リハビリテーション学会HPより

さらに、受験申請する際に症例報告を10例提出しなければなりません。(これがまたかなり大変!)

まず最初の障壁は、2年以上会員になっていないといけないという、なかなか厳しい条件です。

2年は長いですよね・・・2年あったら資格を取ろうと思っていた自分の気分が変わっていることも十分あり得ます(笑)

私の場合は職場の編成上、いろいろな病棟を異動させられていたため、CPXをやったりCCUでバリバリ離床している時期(心リハについての知識がいちばんインプットされている時期)には、まだこの2年縛りがあり受験できませんでした。

なので、症例報告は少し前に担当した患者さんを思い出しつつ作らなければならず、時間が経って忘れている部分もあり結構大変でした。(なんでも思い出してくれる電カル様のお陰でだいぶ救われました!)

今年受けよう!とパッと思い立って受けられる資格ではないので、地道で継続的な勉強が必要です。

試験勉強に必要な「あの本」をまず購入!

心リハ指導士の勉強をする上でバイブルとなるのが、「心臓リハビリテーション必携」という本です。

この本は「必携」と書名にあるように・・・必携なんです(笑)
この本に書いてあることをベースに試験問題が作成されていますので、持ってないとお話になりません。

私も試験勉強中は文字通りどこにいくにも必ず、携えていました。

ということで、まずはこのバイブルを購入して欲しいのですが、心リハ学会のサイトを見ると・・・「事務局で販売してますので欲しい人はFAXしてください」・・・FAX?

amazonでさくさく本が注文できる今の時代に・・・FAX?
ってなりますよね。私はなりました(笑)

はい、ここで挫折しないでください。2018年4月時点では、普通にここで定価で買えます。メルカリでボロボロの中古品買うよりも、私はこちらをお勧めします。

もちろん他の参考図書やガイドラインもいろいろ勉強しなければいけないんですが、まずはこの一冊を最初に購入しましょう。

詳しい勉強法についても追ってご紹介していきますので、お楽しみに。

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