【救命処置の順序を再復習!】心リハクイズpart23

本日はpart23です。本日も3問のボリューム版でお届けします!

※私が個人的に勉強した文献、参考図書をもとに問題を作成しておりますので、可能な範囲で内容を吟味はしていますが、その正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。

第44問

通勤途中の駅で倒れている男性を発見した際の、救命処置を示した。

A.AEDを装着して、音声案内の指示に従う
B.呼吸を確認する
C.119番通報・AED手配を依頼
D.反応を確認する
E.心臓マッサージを行う

この男性が実際に心肺停止状態であったと仮定し、正しい対応の順になっている選択肢を1つ選べ。

1.B→D→C→E→A

2.B→C→D→E→A

3.D→E→C→B→A

4.D→C→B→E→A

5.D→B→C→E→A

解答・解説

正解  4.

正しい順序は、

D.反応を確認する→C.119番通報・AED手配を依頼→B.呼吸を確認する→E.心臓マッサージを行う→A.AEDを装着して、音声案内の指示に従う

となります。

後半のE→Aの流れは迷う人はいないと思います。

迷うのは、反応を確認した後にすぐ助けを呼ぶのか、呼吸を確認してから助けを呼ぶのか、というところ。基本的に「倒れていて肩を叩いてもまったく反応がない場合はすぐに助けを呼ぶ」と覚えておけば間違いありません。

119番通報・AED手配を依頼したうえで、呼吸状態を確認し、呼吸がない場合は心停止と判断し直ちに心臓マッサージになります。

心臓リハビリテーションに限らず、医療従事者としてこの流れは落ち着いて実践できるようにしておきたいところですね。

第45問

救命処置について述べた内容の中で、誤っているものを2つ選べ。

1.胸骨圧迫は100回〜130回/分のテンポで行う。

2.胸骨圧迫の中断は10秒以内とする。

3.胸骨圧迫の深さは6〜7cm沈むように行う。

4.除細動が1分遅れるごとに救命率は7-10%低下する。

5.胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせは30:2で行う。

解答・解説

正解  1.3.

1.胸骨圧迫は100回〜120回/分のテンポで行います。よって誤り。

2.その通り。

3.胸骨圧迫の深さは5〜6cm沈むように行います。よって誤り。

4.その通り。

5.その通り。

第46問

運動負荷試験の絶対禁忌として、当てはまらないものを1つ選べ。

1.急性の心筋炎または心膜炎

2.症候性の高度大動脈弁狭窄症

3.左冠動脈主幹部の狭窄

4.2日以内の急性心筋梗塞

5.内科治療により安定していない不安定狭心症

解答・解説

正解:3.

3.以外はすべて絶対禁忌です。

左冠動脈主幹部の狭窄は「相対禁忌」に当てはまります。リスクの度合いが違いますので、誤解せずに覚えておきましょう。

まとめ

第44問、45問は救命処置に関する問題でした。救命処置は何らかの形で試験には出てくると思いますので、今回のエントリで2題出題してみました。

10年ほど前は胸骨圧迫のテンポは少なくとも100回/分でしたが、改訂されて現在は100-120回/分となっています。このように、時代とともにBLSの内容も少しずつ変化してきていますので、試験対策としては変化した内容を特に注意して覚えておくと良いと思います。

第46問は運動負荷試験の禁忌に関する問題でした。禁忌としては覚えていても、絶対禁忌と相対禁忌になると混乱してしまうことがあります。この機会にしっかり覚えておきましょう。

ということで、今日も3問の拡大版でお届けしました。part23はこれで終了です!

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