【CS分類の復習・心拍数の計算の2題!】心リハクイズpart12


ロシアW杯も近づいてきました。心リハの勉強もしなきゃいけないけど日本代表の試合も見たいし…という感じでサッカー好きには悩ましい日々ですね。

直前に監督交代したこともあり予選突破は難しいだろう、という声が多いですが、サッカーはフォーメーションや戦術以上に「試合当日のコンディション」が重要なスポーツ。

本番までにコンディションをばっちり整えて、厳しいとは思いますが1勝1分け1敗の勝ち点4くらいで予選突破を果たしてもらいたいものです。

今日はなんと3問ご用意しております。さっそく今日の問題にいってみましょう。

※私が個人的に勉強した文献、参考図書をもとに問題を作成しておりますので、可能な範囲で内容を吟味はしていますが、その正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。

第19問

クリニカルシナリオ(CS)分類について、正しいものを2つ選べ。
1.CS4は右室不全による急性心不全群である。
2.CS1の主病態はびまん性肺水腫であり、利尿薬を積極的に使用する。
3.心筋トロポニンの単独の上昇だけではCS4に分類しない。
4.CS2では体液貯留は軽度であることが多い。
5.CS3は受診時収縮期血圧が100mmHg以下で、低心拍出症候群になるパターンの心不全を指す。

解答・解説

正解 3.5.
1.CS5が右心不全群。CS4はACSに伴う心不全群。よって誤り。
2.CS1の病態はびまん性肺水腫ですが、容量過負荷の場合を除いて、利尿薬の適応はほとんどないとされています。よって誤り。
3.その通り。その他の所見と合わせて総合的に判断します。
4.体液貯留がメインの病態。よって誤り。
5.その通り。

第20問

運動療法の効果に関して誤っているものを1つ選べ。

1.交感神経緊張の低下

2.最大下同一負荷強度での心拍数減少

3.嫌気性代謝閾値増加

4.左室拡張機能を増悪せず

5.収縮期血圧の低下

解答・解説

正解:4

1.その通り。逆に副交感神経の緊張は亢進します。

2.その通り。

3.その通り。

4.「左室の収縮機能を増悪しない」「左室拡張機能の改善」がランクAとなっています。よって誤り。

5.その通り。

第21問

上記の心電図の1分間の心拍数として、最も近いものを選べ。

ただし縦線の1目盛は0.04秒とする。

1.52回/分

2.94回/分

3.122回/分

4.80回/分

5.68回/分

解答・解説

正解:2.

心拍数の計算方法はいろいろありますが、ここでは一番オーソドックスなRR間隔を用いた方法で計算します。

まず、RR間隔が一定であることを確認します。

いちばん細かい1目盛りが0.04秒ですから、1マス(5目盛り)では0.2秒となります。

よって上記の心電図ではRR間隔は0.64秒(3マス+1目盛り)となります。

0.64秒に1回拍動するということは、60秒だと?と考えると下記の式が成り立ちます。

0.64:1=60:HR

この式をもとに計算するとHR=60/0.64=93.75となります。

よって最も近い2が正解。

まとめ

第19問はクリニカルシナリオに関する出題でした。的確な初期治療を導入するために血圧を指標として心不全を分類したものです。もちろん実際の治療方針はその他の所見と合わせて判断しますので、血圧の値で機械的に分類するわけではありません。

臨床場面では頻繁に用いられている分類ですので、CS1-5のそれぞれの心不全の特徴と血圧の値はおさえておいたほうがよいかと思われます。

第20問は運動療法の効果に関する問題でした。誤りの項目以外は、すべてランクAの効果が認められているものです。

運動療法の効果ってたくさんありすぎて細かいところまで覚えきれない…という感じもしますが、ランクAの効果に関しては少なくとも頭に入れておくようにしましょう。

第21問は心拍数の計算に関する問題でした。

実は確認の計算も含めると意外と時間がかかる問題です。

今やどのパソコンにもスマホにも電卓が入ってますから、筆算とかふだんしないじゃないですか(笑)。

ましてや試験で緊張して時間に追われていると、単純な割り算も間違えることがありますので、侮れません。

臨床ではRR間隔3マスでHR100、4マスでHR75、というように大まかに見ていくことが多いですが、今回のような問題では正確性が第一です。

基本通りにHR=60/RRの式を使って計算しましょう。

当たり前ですが実際の心電図で計算してみるのが一番上達しますので、どんどん自分で計算して(電卓は使わずに!)慣れていくことをおすすめします。

ということで、part12はこれで終了です。

勉強しているとついつい細かいところが気になって脱線してしまうことがありますが、本日の問題のように心拍数の計算や運動療法の効果など超基本的なところを間違えないことが合格への近道だと思いますので、足場をしっかり固めつつ勉強を進めていきましょう!

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