私が心リハに魅かれていった3つの理由

PTってかなり守備範囲が広くなってきているので、すべての分野を広く深く学んで・・・っていうのは物理的に難しいんです。

1−2年目で、ある程度基本的な疾患のリハビリについて理解できたら、多かれ少なかれ自分の得意分野というか、これを頑張ってますっていうふうにバラけていくんですね。

私の場合は、人間が生きていく上で必要不可欠な脳と心臓に特に興味があったので、その分野に関わるリハビリテーションを中心にこれまで学んできました。

本日のエントリはそのうちの一つである、心臓リハビリテーションについてです。

心臓のリハビリ?

心臓リハビリ自体、一般的にはまだまだ知名度も低く、あんまり馴染みがないですよね。

リハビリっていうと大体なかやまきんに君(オイ、オレの筋肉!)みたいな筋トレをガンガンする仕事みたいに見られるか、お年寄りのお世話をして・・・的な介護士みたいなイメージでみられることが多いです。

では、心臓のリハビリってなんなんでしょう。

『心臓リハビリテーションとは、心血管疾患患者の身体的・心理的・社会的・職業的状態を改善し、基礎にある動脈硬化や心不全の病態の進行を抑制あるいは軽減し、再発・再入院・死亡を減少させ、快適で活動的な生活を実現することをめざして、個々の患者の「医学的評価・運動処方に基づく運動療法・冠危険因子是正・患者教育およびカウンセリング・最適薬物治療」を多職種チームが協調して実践する長期にわたる多面的・包括的プログラムをさします。』

ざーっくり言うと、心臓に関わる病気を持つ患者さんに対して、いろいろな職種の人が協力して病気の再発や悪化を予防していきましょう、ということです。

興味がある方は心リハ学会のHPをよくご覧くださいね。

心リハに魅かれていった理由

 

ちなみに、私が心リハに魅かれていった主な理由は下記の3つです。

①リハビリの内容を論理的に説明しやすい
筋緊張が・・・とかアライメントが・・・とか治療者の主観的評価が入り込む余地が少ないので、患者さんに対する説明も論理的に行うことができます。

②リハビリの流れが標準化されている
「クリニカルパス」「リスクの層別化」という考え方があるため、この状態の患者さんにどこまで負荷をかけるか・・・という判断のところでセラピストによってバラつきが出にくくなっています。

③なんだかカッコいい
いろんな機械(心電図モニタとかCPXの機械とか)をビシバシ操ってる感じがして、なんだかカッコいい!・・・イメージだけですが(笑)

こうして考えるとやっぱり①②の要素が大きいですね。

私が考える「よいセラピスト」とは。

このPTが治療するとよくなるけど、他のPTだと・・・みたいに治療者によって結果にバラつきが出るリハビリって、患者さんにとってはフェアじゃない。

PTがこれだけ増えてきている中で、職人的に「これは俺しかできない技術で・・・」ってやってる時代じゃないと思うんですよね。

やっている内容を論理的に(わかりやすく)説明できて、これしかできない!というオンリーワンの手技とかではなく、再現性の高い技術を引き出しとしてたくさん持っているPTがよいセラピストだと私は思います。

この考えは今でも根底にずーっとあります。

そういう意味でもともとの自分の考え方と、心リハはすごく相性がよかったんですよね。

ああ、わかるわかるというPTの方は是非心リハに関わっていって欲しいと思います。

心リハ指導士の勉強法なども、今後このブログで発信していく予定です。それでは。

スポンサーリンク
M
M

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
M