本日はpart20です。最近はいらすとや中心の画像でお届けしております。腎臓のイラストまであるんですから、便利ですよね(笑)
さっそく行きましょう!
※私が個人的に勉強した文献、参考図書をもとに問題を作成しておりますので、可能な範囲で内容を吟味はしていますが、その正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。
第37問
慢性腎臓病(CKD )の定義を示す。①〜⑤のうち、誤っているものを2つ選べ。
下記A、Bのいずれか・または両方が (①)以上持続することで診断する。
A.尿異常、(②)、(③)、病理で腎障害の存在が明らか。特に 0.15 g/gCr 以上の(④)の存在が重要。
B.GFR<(⑤)mL/分/1.73 m2
1.3か月
2.画像診断
3.血液
4.尿糖
5.70
解答・解説
正解 4.5.
1.その通り。
2.その通り。
3.その通り。
4.尿糖ではなく蛋白尿。よって誤り。
5.正確にはGFR60以下。よって誤り。
第38問
運動負荷試験から得られるデータについて、誤っている内容を2つ選べ。
1.VE/VCO2はAT pointで最低値をとることが多い。
2.安静時のガス交換比(R)が1.0以上になっている場合、校正の異常または呼吸状態の異常の有無を確認する必要がある。
3.VE/VO2はRC pointで最低値をとることが多い。
4.PETCO2はRC pointで最高値をとることが多い。
5.ΔVO2/ΔWRの正常値は10ml/min/Watts(10−20Watts/min、ramp負荷)であり、低心機能例では正常値よりも数値が低下する。
解答・解説
正解:1.3.
1.VE/VCO2はRC pointで最低値をとり、それ以降は上昇していきます。よって誤り。
2.その通り。これで校正からやり直してやたら時間がかかってしまった苦い思い出があります(笑)
3.VE/VO2は運動時の心拍出量増加が大きいほど低値になるため、AT pointで最低値をとり、それ以降増加していきます。これを利用してAT決定の際の目安にできますよね。よって誤り。
4.その通り。心機能が低いほどこのPETCO2の増加が少なくなります。
5.その通り。ΔVO2/ΔWRは末梢筋の酸素需要増加に対し、心拍出量が増加し対応できているかを評価できる重要な指標です。
まとめ
第37問はCKDに関する問題でした。
心腎連関というように、心リハを語るうえで腎機能についての理解は必須です。
とくにCKDに関しては、定義がはっきりと決まっていますので、数値や用語を再確認しておきましょう。
第38問はCPXから得られるデータに関する問題でした。
CPXについては第3問でも取り上げています。
今回はさらに突っ込んで、AT pointやRC pointがどこなのか判断する際にどの指標に特に注目するとわかりやすいのか?という視点の問題にしてみました。
今回の問題の内容が頭に入っているだけで、かなりスピーディにAT pointやRC pointの「当たりをつける」ことができるようになります。当たりをつけたうえでさらにV-Slope法などで確認する形がいちばん正確だと思いますので、ぜひご参考に。
ということで、part20はこれで終了です。体調を崩さぬよう頑張っていきましょう!