心リハ指導士試験の勉強はみなさん捗っていますか?
試験勉強を続けていると、どうしても気持ちが乗らない、停滞する時期ってありますよね。この時期に流されずにこつこつと知識を増やしていくことが一発合格のコツです。
※私が個人的に勉強した文献、参考図書をもとに問題を作成しておりますので、可能な範囲で内容を吟味はしていますが、その正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。
ということで、本日は試験対策part5です。では、いってみましょう!
第6問
心大血管疾患リハビリテーション料Ⅰの施設基準・算定基準に関して、正しいものを2つ選べ。
1.リハビリテーション料の算定期間上限は150日である。
2.機能訓練室内に運動負荷試験装置を備えていなければならない。
3.1単位あたりの点数は205点である。
4.早期リハビリテーション加算は1単位につき20点が加算される。
5.末梢動脈疾患患者は、下肢の冷感や痺れなどの自覚症状があれば算定が可能である。
解答・解説
正解:1.3
1.その通り。ただし、別に厚生労働大臣が定める患者について、治療を継続することにより状態の改善が期待できると医学的に判断される場合その他の別に厚生労働大臣が定める場合には、150日を超えて所定点数を算定することができる、とされています。
2.当該保健医療機関内に運動負荷試験装置を備えていなければならない。
3.その通り。心リハⅡでは1単位125点。
4.1単位につき30点が加算される。
5.末梢動脈疾患であって、間欠性跛行を呈するものが対象。
第7問
薬剤とその使用に伴い予想される副作用・リスクの組み合わせの中で、誤っているものを1つ選べ。
1.トルバプタン-低ナトリウム血症
2.アスピリン-喘息
3.フロセミド-低カリウム血症
4.カルベジロール-徐脈
5.エナラプリルマレイン酸塩-空咳
解答・解説
正解:1
1.トルバプタン(サムスカ)は電解質排泄を促さず体液の過剰な水分のみを排泄する水利尿剤であるため、高ナトリウム血症のリスクを常に考慮すべき。
2.その通り。
3.その通り。加えて低ナトリウム血症も起こりやすい。
4.その通り。さらに眩暈、倦怠感といった自覚症状も起こりやすい。
5.その通り。
まとめ
第6問は算定基準・施設基準に関する問題です。これに関してもなんらかの形で1問は出題される可能性が高いと私は考えています。
1単位あたりの点数や、医師の配置条件、算定できる疾患など、ひととおりチェックしておきましょう。慢性心不全の場合、どんな条件であれば心リハで算定できるのか・・・などその辺も狙い目かと。(実は問題にしようとしましたがややこしくてうまく作れませんでした笑)
細かい間違いが入っている意地悪な選択肢が多いですが、実際の試験もこのくらいのレベルなので、私の人格性を疑わないようにお願いします(笑)
第7問は薬剤とその副作用に関する問題です。
当然のことですが臨床場面で心リハ指導士がこういうことをわかってないと、適切な運動処方ができません。試験がどうこうという前にこの辺の代表的な薬剤の副作用はしっかり覚えておくようにしましょう!
特に電解質異常を引き起こしやすい薬剤は、利尿薬だけでなく抗不整脈薬、降圧薬の中にもありますので、一度まとめて整理してみることをおすすめします。
あと、しつこいようですが、薬の名前は一般名で覚えましょう!
実際の試験ではすべて一般名で出るはずです。エナラプリルマレイン酸塩なんかは早口言葉のお題みたいですが(笑)、くじけずに声に出して覚えましょう。
part5はこれで終了です。これまでの問題も合わせて復習を進めましょう。
それでは、また次回お会いしましょう!