【加齢による変化/運動処方の2題!】心リハクイズpart22

隙間時間を使ってなんとか本日も更新です!part22です。さっそく行きましょう!

※私が個人的に勉強した文献、参考図書をもとに問題を作成しておりますので、可能な範囲で内容を吟味はしていますが、その正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。

第42問

加齢に伴い自然に減少するものとして、誤っているものを2つ選べ。

1.最大酸素摂取量

2.安静時心拍数

3.最大心拍出量

4.残気量

5.最大心拍数

解答・解説

正解  2.4.

1.その通り。

2.安静時の心拍数は加齢によって直接的に増加・減少するものではありません。よって誤り。

3.その通り。

4.残気量は努力して吐いても肺に残る空気の量ですよね。加齢により徐々に増加していきます。よって誤り。

5.その通り。

第43問

58歳女性。体重60kg。急性心筋梗塞に対するカテーテル治療後、外来にて心臓リハビリテーションを継続中。運動負荷試験を実施したところ、AT pointと予測される地点の1分前の酸素摂取量は840ml/minであった。許容できる運動・動作として妥当なものを1つ選べ。ただし、1MET=3.5ml/min/kgとする。

1.登山

2.ジョギング

3.高齢者や障害者の介護

4.自転車エルゴメータ(90Watts)

5.シャベルでの雪かき

解答・解説

正解:3.

まずこの方の体重1kgあたりの毎分酸素摂取量を計算します。

840÷60=14ml/min/kg

1MET=3.5ml/min/kgですからMETSに換算すると

14/3.5=4

AT pointの1分前の運動強度は約4METsとなります。よって、選択肢の中で4METsに近いものを探していきます。

1.登山は6.3METs以上で、荷物が重くなるとさらに高負荷となります。よって誤り。

2.ジョギングは速度にもよりますが概ね7METs以上。よって誤り。

3.高齢者や障害者(成人)の介護(入浴、更衣、移乗)は4.0METsなので、許容できる範囲内と考えられます。臨床でも「親の介護をしていて…」という患者さんによくお会いします。そうした方に運動処方していくうえでも、運動強度はスポーツだけでなく日常生活の動作に関しても理解しておくことが重要ですよね。

4.90Wattsになると6.8METsとなります。よって誤り。

もし30-50Wattsであれば3.5METsなので、この方には50-70Wattsくらいがちょうどいい負荷かもしれないですね。

5.雪かきは5-6METsなので、過負荷になりますね。さらに雪かき後のヒートショックも考慮すると、全体的にリスクが高い運動と思われます。よって誤り。

まとめ

第42問は加齢による変化に関する問題でした。

シンプルな問題ですが、シンプルすぎて逆に悩んだりしますよね(笑)。この問題のように基本的なところも、意外と少し前にちらっと読んだだけで記憶が曖昧になっていることがあります。今のうちに最後の確認をしておきましょう。

第43問はCPXの結果と運動処方を関連付けた問題でした。

なんだか問題文を読むと面倒そうですが、計算自体はどうってことありません。ただ、そこからさらに4METsに近い運動を選ばなければいけないので、結果的に時間がかかりますよね(笑)。

METsについては何度も取り上げていますが、この問題のように計算と組み合わせるなど、ひとひねりした形で出題される可能性が高いと思いますので、対応力をつけておきましょう。

ということで、part22はこれで終了です。お疲れ様でした!

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