【基本中の基本、心臓の構造と機能を復習。】心リハクイズpart14

W杯盛り上がってますね。寝不足になってませんか?

私も試合はほとんど録画してますが、見る時間がないので録画がたまっていく一方。Yahooのトピックスで後で見ようと思っていた試合の結果が出てると、もうその試合を見る気がなくなる、という悪循環です(笑)

では、part14です。今日も3問のボリューム版です。さっそく行きましょう!

※私が個人的に勉強した文献、参考図書をもとに問題を作成しておりますので、可能な範囲で内容を吟味はしていますが、その正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。

第24問

心臓の構造と機能について、誤っているものを1つ選べ。

1.左室心基部は上行大動脈により縦隔内に固定されている。

2.心筋は横紋筋の一種であり、不随意筋である。

3.心房と心室は線維輪によって隔たれている。

4.左房は肺動脈幹により縦隔内に固定されている。

5.動脈弁は3つのポケット状の半月弁からなる。

解答・解説

正解 4.

1.その通り。

2.その通り。

3.その通り。このため心房筋と心室筋が同時に収縮しないようになっています。

4.左房は肺静脈により固定されています。肺動脈幹により固定されているのは右室。

よって誤り。

5.その通り。

第25問

心筋の自動能について、誤っている組み合わせを2つ選べ。

1.心室筋ー60-70bpm

2.房室結節ー40-60bpm

3.ヒス束ー50-55bpm

4.洞結節ー40-50bpm

5.プルキンエ線維ー40-45bpm

解答・解説

正解:1.4.

まず刺激伝導系の順番に並び替えてみましょう。そうすると、

4.洞結節ー40-50bpm

2.房室結節ー40-60bpm

3.ヒス束ー50-55bpm

5.プルキンエ線維ー40-45bpm

1.心室筋ー60-70bpm

の順序になりますね。

洞結節はペースメーカーですから40-50bpmでは遅すぎます。正しくは60−90bpmです。刺激伝導系の下位に行くほど自動能は弱くなっていきますので、心室筋が60-70bpmというのは明らかにおかしいですね。正しくは30-40bpmです。

よって1.4.が誤り。

第26問

左室駆出率(LVEF)による心不全の分類について、誤っている組み合わせを2つ選べ。

1.「LVEFの低下した心不全(HFrEF)」ーLVEF40%未満

2.「LVEFの低下した心不全(HFrEF)」ー拡張不全

3.「LVEFが軽度低下した心不全(HFmrEF)」ーLVEF40%以上50%未満

4.「LVEFの保たれた心不全(HFpEF)」ー収縮不全

5.「LVEFの保たれた心不全(HFpEF)」ーLVEF50%以上

解答・解説

正解:2.4.

LVEFによる心不全分類は4種類に分かれています。

「LVEFの低下した心不全(HFrEF)」はLVEF40%未満で収縮不全が主体です。

「LVEFの保たれた心不全(HFpEF)」はLVEF50%以上で拡張不全が主体です。

「LVEFが軽度低下した心不全(HFmrEF)」はLVEF40%以上50%未満で境界型の心不全とされています。

あともう一つ、「LVEFが改善した心不全(HFpEF improved)」と合わせて4種類です。これはLVEF40%未満だった患者が治療経過で改善した患者群を指します。アルコールや薬剤性などで急に悪くなって治療で比較的早めによくなる、といった病態でしょうか。私のイメージですが。

HFrEFー収縮不全、HFpEFー拡張不全が主病態ですから、選択肢2.4.が誤りとなります。

まとめ

第24問は心臓の解剖に関する問題でした。

体循環・肺循環の血液の流れや、心臓がどのように縦隔内に固定されているか、など基本的なところですが改めて聞かれると「ん?あってたっけ」となりますよね(笑)

一度復習するとこの辺は忘れ去られがちなところですので、試験前に再復習しておきましょう。

第25問は自動能に関する問題でした。

文献によってこの自動能の数値は多少違いがありますが、刺激伝導系の基本的なところが理解できていれば今回のような問題は正解可能かと思います。

第26問はLVEFによる心不全分類に関する問題でした。

実は慢性心不全と急性心不全の治療ガイドラインが統合改訂となり、2018年3月に「急性・慢性心不全診療ガイドライン」となっています。この改定で心不全の定義や重症度ステージなど、いろいろな改訂があったのですが、このEFによる心不全の分類も新たに追加された内容です。

拡張不全の診断はさらにE/e’の値なども見ていかなければいけないので、さらに細かいんですが、まずは4種類の分類と、それぞれのEFの値・主な病態をおさえておきましょう。

こうした最新のトピックスにしっかり目を向けていることも、心リハ指導士にとっては重要なこと。ということで、実はこの辺から出題される確率は高いのではないか?と個人的には予想しております。

急性・慢性心不全治療ガイドライン(2017年改訂版)は一読して概要をおさえておくことをおすすめします。

詳しくは下記のリンクからご覧ください。

ということで、part14はこれで終了です。試験までもう1か月を切りました。

皆さん体調を崩さないように勉強を進めていきましょう!

スポンサーリンク
M