心リハ指導士の勉強って範囲が広いので、効率的にやろうとしてもそれなりに時間がかかりますよね。仕事や家事だけでも忙しいのに、皆さんお疲れ様です。限られた時間の中で学習を進めるためにも、当ブログを活用していただければと思います。
※私が個人的に勉強した文献、参考図書をもとに問題を作成しておりますので、可能な範囲で内容を吟味はしていますが、その正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。
では、試験対策part6を始めてみましょう!
第8問
末梢動脈疾患に関して、誤っているものを1つ選べ。
1.ABI検査で0.9以下は末梢動脈疾患が疑われる。
2.Fontaine分類Ⅲ度は、運動療法のよい適応である。
3.適応のある患者に対する運動処方では、トレッドミルなどを使用した監視型運動療法が推奨されている。
4.SF-36質問票を用いた健康関連QOLの評価が有効である。
5.虚血による跛行肢に対する運動療法には「歩行距離を増加させる」効果がある。
解答・解説
正解:2
1.その通り。ABIは足関節と上腕の収縮期血圧の比を算出する検査。
2.Fontaine分類Ⅲ度は、安静時から疼痛が生じている段階であり侵襲的治療が優先される。運動療法のよい適応となるのはFontaine分類Ⅱ度の間欠性跛行が出ている患者とされている。
3.その通り。
4.その通り。
5.その通り。
第9問
心臓リハビリテーションで使用される精神・心理面の評価尺度と評価内容の組み合わせで、誤っているものを2つ選べ。
1.GHQ-精神的健康度
2.STAXI2-怒り
3.POMS-多面的人格検査
4.MoCA-抑うつ
5.STAI-不安
解答・解説
正解:3.4.
1.その通り。
2.その通り。
3.POMS(profile of Mood States)は一時的な感情・気分の状態を評価するもの。多面的人格検査はMMPI(Minesota Multiphasic Personality Inventory)。
4.抑うつの評価スケールとして有名なのはSDS(Self-rating Depression Scale)。MoCA(Montreal Cognitive Assessment)は糖尿病患者の認知機能評価に用いられる。
5.その通り。
まとめ
第8問はPADに関する出題でした。ABI検査の正常値、異常値は基本的なところですね。
臨床上もデータを見ることが多いのでほとんどの方は頭に入っていると思います。
Fontaine分類も、PADに関する問題では狙われやすいところです。特にリハビリテーシ
ョン職種にとってはどんな人が運動療法の適応になるのか?というところはしっかり理
解しておく必要がありますので、その辺から出題される可能性が高いと思われます。
第9問は精神・心理面の評価法に関する問題です。
なんだかアルファベットだらけで心が折れそうになりますよね(笑)
実は評価法を略語でなく英語表記で見てみると、
profile of Mood States→気分の状態のプロフィール
Self-rating Depression Scale→自己評価式抑うつスケール
というように、そのまんま答え出てる!という感じなんです。
ですからただ意味もわからずアルファベットだけ覚えるより、「POMSのMはmoodだから、気分の評価だな・・・。」というように覚えていったほうが後々まで記憶として定着しやすいんですよね。一手間かかりますが、この手間が記憶定着のうえで重要です。ぜひお試しください。
part6はこれで終了です。これまでの問題も合わせて復習しましょう。