前回の更新からあまり間を空けずにどんどん行こうと思います。一問一答式だと週1−2回は更新できるかな?という感じです。
さてさて、今日は心不全の急性期の離床についてです。
安心してください、上の画像はフリー画像ですよ笑
今回の問題内容は上記リンク(「日本心臓リハビリテーション学会発行『心不全の心臓リハビリテーション標準プログラム(2017 年版)』からの引用を一部含みます。さらに深く学びたい方はプログラム全体をしっかり読んでみてください。
今日の問題)
急性心不全の離床プログラムについて誤っているものを2つ選べ。
1.経過良好な患者であれば、ステージ6終了時に6分間歩行を実施せずCPXを行うことも可能である。
2.ステージ2では目標坐位時間(1日総時間)は2時間を目標とする。
3.ステージ1から2になると安静度はベッド上安静から端坐位になる。
4.ステージを上げる際にはステージアップ負荷試験を必ず行う。
5.ステージ2以降の歩行テストは最速歩行で評価する。
正解はこちら⬇︎⬇︎
正解
2.5
1.目標時間は1時間です。よって誤り。
5.ステージ2以後の歩行試験では患者さん自身のペースで歩いてもらい、各ステージの目標距離を歩行できるかを評価します。よって誤り。
というか最速歩行で80m歩かせるとか普通にありえないですよね笑
まぎらわしいのは1の選択肢だったと思います。
上記の心不全の心臓リハビリテーション標準プログラム(2017 年版)より引用しますと、
「軽症や若年例等で運動耐容能が高く上記離床プログラムが順調に進められる症例は、 血行動態が不安定にならないように注意しながら stage を飛ばして進めたり、stage6終了の6分間歩行距離を実施せずに CPX を実施したりすることも可能である」とあります。
年齢や前ADLから運動耐容能を考慮し、明らかに負荷が軽すぎると思われる場合は血行動態のリスクに注意を払いつつ飛ばして進めたりしてもいいですよ、ということですね。
確かに、その方にとって余裕でできることをやってもらっても、評価が天井効果となりあまり有用性がないですよね。
心リハはとにかく安全性、リスク管理というところに当然目が向くんですが(それは正しいことだと思いますが)、同時に「必要な負荷を必要な時期にかけてしっかり評価しておく」ということも同じくらい重要だと思います。
ということで本日はこれまで。また次回お会いしましょう!
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