心リハ指導士2018合格発表!

心臓リハビリテーションファンの皆さん、こんばんは。

昨日、今年度の心リハ指導士試験の結果が公式サイト上にアップされましたね。当ブログを参考にしつつ勉強に励んでいた皆さんの結果はどうだったのでしょうか?気になるところです。

よければtwitterのほうまで、試験の感想含めてお気軽にご連絡くださいね。

ちなみに元同僚である私の後輩は、見事合格しました!試験直後に会った時は「ダメです、落ちました…」と言っていましたが、やる時はやる男ですね(笑)。素直におめでとうございます。

当ブログで触れていた内容もいろいろと出題されたという話を聞いて、少し安心しました。がんばってブログを書いた甲斐がありました。

職種別合格率を見てみると…?

さて、公式サイトでは講評としていろいろ詳しい情報が掲載されています。全体的な合格率としては、60.7%ということです。昨年が66.8%ですから、少し下がりましたね。

では職種別で見てみましょう。

医師  96.8%

看護師   26.3%

理学療法士  57.3%

作業療法士  52.6%

ちなみに去年は…こんな感じ。

医師  98.0%

看護師   41.3%

理学療法士  63.5%

作業療法士  66.7%

ええっと、理学療法士単体で見ると合格率はなかなかの下りようです。そもそも受験者は毎年6割くらいが理学療法士なんですが。一般的な資格試験の合格率としてはなかなか難易度が高いほうと言えるのではないでしょうか。

※合格率のデータはすべて日本心臓リハビリテーション学会HPより引用

なんでPTがこんなに苦戦するの?

いやーっ、予想した以上にPTは苦戦してますね。どうしてこういう結果になったんでしょうか?少し考えてみました。ここからは完全に私見です。

①自分のテリトリーばかり勉強してしまう人が多い

要は自分が直接仕事で関わることにしか興味が持続せず、リハビリ関係のことばかり勉強していたのではないか?ということです。

実際に私も一昨年受験勉強していた時はその傾向ありましたから。

今年の講評にも書かれていますが、「他職種と連携するためには、他職種の業務内容や知識を理解している必要がある」ということです。

運動処方に関する知識はバッチリだけど、栄養とか心理的介入についてはよくわからない…じゃダメということですよね。

心臓リハビリテーションは「包括的アプローチ」であるとよく言いますが、「包括的である」という意味をちゃんと理解できていないと、合格は難しい気がします。当たり前のことですが、外来でリハビリに来たときは真面目に運動していても、それ以外の時間で喫煙して暴飲暴食していたら期待される効果は得られないわけです。

その辺の「機微」を理解したうえで勉強を進められた人が合格できたのではないかと思います。

②試験を受けるくらいのPTは業務量が多くなかなか自分の時間がとれない

これはまた違う角度の話ですが。

心リハ指導士の試験を受けるには会員になって2年以上経過していないといけません。新人の頃は研修や業務に慣れるのに精一杯な場合が多いので、実際に受験している人の経験年数としては5-7年目あたりが一番多いのではないかと(個人的にですが)思います。

で、このくらいの経験年数って…どの職場でもいわゆる「中堅」ですよね。

学生のバイザーをしていたり、病棟のチームリーダーをしていたり、学会の発表で業務後も忙しかったり、よくわからない委員会に入れられたり…(笑)。要するに、なにかと忙しい時期、ということです。

これにプライベートの忙しさ(私は3歳と1歳の子育てをしながら勉強してました)が加わると…厳しいです。

頭では「心リハの勉強しなきゃ!」と思っていても、物理的に時間を作り出すことが難しい。

本当は半年前くらいからじっくり腰を据えて勉強したかったんだけど、いろいろ忙しくてどうしても試験直前に詰め込み勉強!みたいになってしまった人が多いのではないかと勝手に推測しています。

来年への戦いは始まっています!

今年もなかなか難しい試験だったようですが、惜しくも合格できなかった皆さんは切り替えてぜひ来年の試験を目指しましょう。これまでとルールに変更がなければ、症例報告は免除で、試験のみクリアすれば合格できます。

内部疾患系に詳しいPTです、と自己紹介する場合やはり心リハ指導士を持っていると説得力が違います。ちゃんとこれまでこの分野を勉強してきたんですよ、ということを証明してくれる肩書きになりますので。

逆に来年を逃すとまたイチから症例報告を書かなければいけませんので、身体的にも精神的にもかなりの負荷です。来年で勝負を決める!という意気込みで今のうちからコツコツと準備を進めましょう。なかなかモチベーションを維持するのが難しいとは思いますが、大丈夫です。私が応援しています(笑)。

また、来年初めて受験する予定、という方もたくさんこのブログを読んでいると思います。心リハ指導士試験は毎年試験問題が回収されるので、基本的に過去問はありませんが、当ブログでは心リハ指導士に必要な知識をクイズ形式で出題した過去のストックがたくさんあります。下記のエントリを是非参考にしてみてください。

https://adored.jp/category/リハビリ/心臓リハビリテーション/

これからも心臓リハビリテーションに関する内容は当ブログでしょっちゅう出てきますので、要チェックですよ。

逆に、こういうところを記事にして欲しい、など要望があればお気軽に問い合わせ欄よりメールくださいね。

ということで、今後ともよろしくお願いします。今日はこの辺で。

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コメント

  1. 46歳OT より:

    初めまして、心リハ指導士の受験を控えている、46歳のOTです。私は、再受験のため、来年の横浜で開催される認定試験に絶対合格しなくていけません。ですが、3歳と5歳の子供たちを育てながらの受験なので、一日の勉強時間は、3時間が限界です。そのところを踏まえた上で、の勉強方法を教えて頂けないでしょうか?CPXがどうしても難しくて覚えれません。CPXの勉強法を教えてください。よろしくお願いいたします。質問ですが、再受験の場合、講習が免除となっています。講習から、試験問題がでるため、もう一度講習をうけることはできないのでしょうか?

    • adored2018 より:

      コメントありがとうございます。個別のご相談の内容も含まれておりますので、後ほどメールさせていただきます。よろしくお願いします。