CPXに苦手意識をもつPTってけっこう多い
心リハの勉強をしていて思うのは、「知識として頭に入れておくべきこと」と「経験を積んで徐々に理解を深めていくこと」の両方があるってことです。
特に後者に当てはまるのは運動負荷試験の勉強ではないでしょうか。
ベースとして覚えておかなければいけない知識が結構あるんですが、それだけで合格なわけではなく、得られたデータをどう解釈して、どのような運動療法につなげていくか、というところまで求められるんですよね。一朝一夕にできるようになるものではありません。
PTの中でもCPX(とその後の運動指導)が苦手、よくわからない、という声をよく聞きます。確かに、下記の書籍のようにCPXについて解説している良書があるので、必要な知識や注目すべきポイントというの自分で勉強できるんですが、臨床場面で本当に必要な「いろいろな種類のデータを見てその都度解釈していくトレーニング」がどうしても足りないわけです。「後は場数を踏まないと」というやつです。
なので結局ある程度のレベルに達するまではどうしても時間がかかっていたわけですが。
・・・その時間を圧倒的に短縮してくれそうなサイトを見つけてしまいました。というかただ私が知らなかっただけかもしれませんが(笑)。
このブログは心臓リハビリテーションに関わっていたり、心臓リハビリテーション指導士に興味がある方によく読んでいただいているので、ちょっとこの情報はシェアしておこうと思います。
CPXについて学ぶならこのサイト
運動負荷試験について勉強したい、でもどこから手をつけていいのかよくわからない。そんな方に見て欲しいのがこちらのサイトです。
ちょっと見ていただくとすごい内容だということは一目瞭然だと思うのですが、私なりにこちらのサイトの素晴らしい点をまとめてみました。
①循環器内科の医師が作成
循環器専門医かつ心臓リハビリテーション指導士の資格をお持ちである、松下記念病院の川崎先生が作成された内容です。
サイトのトップページに「初学者が心肺運動負荷を学ぶための自習室です」とコメントがあるとおり、すべての問題に対して非常にわかりやすい解説がつけてあります。
②ほぼ生データに近い形でデータを見られる
これはなかなか参考書だとボリューム的に難しいですよね。
あとCPXって一つの画面にグラフがたくさんあるので、パソコンのモニタで見るのがいちばん見やすい。ちなみにAT決定、RC決定だけでそれぞれ15症例のデータが見られます。
③総合的な解釈の部分まで勉強できる
「AT決定」や「RC決定」のポイントを実際のデータを見て自習できるだけでも貴重なんですが・・・。
さらにすごいのは「総合解釈」というコンテンツ。これはAT、RCなどを決定した後の最終的なCPXの報告書、ありますよね。
これを見ながら、どのデータに注目すべきか、運動療法を進めていく上でどんなところに注意すべきかというところまで突っ込んで解説してくれています。
これ、無料で見ていいんですか?
いやー、圧倒されましたね。というか本当にこれ無料で拝見していいのでしょうか?と申し訳ない気持ちにすらなってきます(笑)。ここでまとめられている内容を自分なりにしっかり理解できれば、お金出して講習会いくよりも全然役立つと思います。
あと、このCPX塾は「松下ハート塾」の中のひとつのコンテンツなんですね。
他にも「心電図塾」「心エコー塾」「胸部X線塾」など役立つコンテンツが(本当に)盛り沢山。心臓リハビリテーションに限らず、内部疾患系のリハビリに関わる方には非常にオススメです!
私はただ紹介しただけでなにも偉そうなことは言えませんが(笑)、興味ある方は是非ご自分の勉強に役立ててみてくださいね。